せんたくばさみ

たくさんとめる

20200309_リトル・フォレストを見た日

日記49日目。

本来であれば、今日は多くの学校で卒業式があったはずなのだなあと思う。

 

今日はとても暖かい1日で、弁当を外で食べた時も心地が良かった。

また逆に、冬が終わってしまったという焦りも直に感じた。

何も変わらないまま、暖かな季節になってしまった。

 

たった6,7時間座っているだけなのに、生活を保つので必死だ。

誰より遅くに到着し、誰より早く家に帰る。

夜は弁当を作り、明日の水筒にお茶を詰めて眠る。

それだけで必死になってしまう。

 

今日は勧められていた「リトル・フォレスト 冬/春」を見た。

「夏/秋」は土曜に見終わっていた。

四季を縫いながら作物や風景を余さず映し撮った撮影に圧巻だった。

どれだけの期間と計画を持って大量の映像を記録したのだろう。

美しかった。

 

主人公・いち子とキッコの喧嘩が胸に刺さった。

「何様のつもり?そんな事が分かるほど、他人と向き合ってきた?」

(ニュアンス)

 

逃げて地元に戻ってきたいち子は今の私と重ねてしまうけど、逃げてきた理由は180°くらい違う。

けれど、「厳しい暮らし」を一生懸命にやることが、何かの逃げである事は同じだった。

 

だからこそ、5年後のいち子の結末に納得がいかなかった。

結局彼女は、幸せの象徴として作者に「結婚」というゴールを与えられてしまったのだと思った。

あんなに時間を掛けて撮ってきた映画なのに、最後は恋愛で締められてしまったのが虚しかった。

神楽を舞う橋本愛はきれいだった。

 

明日は1日雨らしい。

電車でいかなければならない。

寝坊しませんように。