20191124_逃げなかった日
日記12日目。
2:00だ、眠い。
今日は朝から、約4時間かけて遠出した。
元仕事の人たちを見に行った。
よく行ったと思う。
声を掛けてくれた方に感謝しかない。
あの人は本当に、自分の身をすり減らしてさえ他人を大切にできる人なんだと思う。
すごい人だ。
朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めたくせに二度寝三度寝四度寝を繰り返し、結局出発予定10分前に起きた。
着替えて顔洗ってスキンケアしてベースだけ塗って、化粧ポーチごと鞄に突っ込んだ。
移動中やればいいやという無関心理論。
昨日のうちに水筒にお茶を入れておいて良かった。
何とか向こうで飲食には一銭も使いたくなかった(向かった地は食の宝庫なのである)ので、ながら弁当を作る。
顔を洗って諸々塗りたくってる間に冷凍ご飯をチンし、着替えている間にタッパーにラップを敷いて冷凍唐揚げをチンする。
できたら唐揚げをラップで包んで端に寄せ、空いたスペースに温めたご飯をラップごと突っ込み、梅干しを突っ込んで完成。
本当は卵焼きを焼いてだし煮をカップに入れる予定だったが、1秒たりとも余裕がなかったのでこうなった。
それでも5分で出来たと考えれば立派な唐揚げ弁当ではあるまいか、と自分用であるからこそ許容範囲が拡大される幸せを噛み締める。
そうして乗った地下鉄は土曜の午前中とあって、混雑していた。
久々に狭い中に大勢の人がいる空間を体感し、何だか汗をかいた。
こっちに戻ってひと月、ほぼ自転車か徒歩で限界移動をしていたからな…と無収入の限界引きこもり生活を振り返る。
そうして着いた名駅も、半年前は毎朝通勤していたとは思えないくらい受け付けなくてびっくりした。
約3年間、毎日ここで降りて大量の人混みの中歩いてたのに、物凄い疎外感と窮屈さを感じた。
ゲートタワーの横にそびえ立つでかいクリスマスツリーが、クリスマスという聖なるイベントに全く関与しない私の生活を蔑んだり脅かしているようで、見上げる人々が少し怖かった。
久しぶりに高速バスに乗った。
JR運行の運転手さんは気持ち良い人が多くて好きだ。
着くと、半分以上席が空いているので好きな席に変更していいよとのことだった。
前予約の割引で窓際を取ったものの隣に人がいたので、ありがたく後方の人が少ない窓際を取って、隣の席も荷物を置いてふんだんに使わせてもらった。
今日乗ったのは座席シートが新しいタイプのもので、少しワクワクした。
コンセントはあるけどWi-Fiはないので、DLしてあるアマプラ動画を見ようかと思ったけれど、何となく音楽ばかり聴いていた。
UNISON SQUARE GARDENが今年15周年記念として舞洲で行った初野外ワンマンのプレイリストを聴きながら、気分を高めようとしたら、一曲目の「お人好しカメレオン」冒頭はボーカル斎藤さんのアカペラで、ブワッと一瞬で舞洲の昂りを思い出してしまい、少しじわっとした。
まずは朝食をと思い、昨日の夜詰めておいた玄米ブランを食べる。
在職中、母が仕送ってくれた段ボールの中にいくつか入っていたものだ。
すべて食べ終える前に帰ってきてしまったけれど。
いつもは4枚ペロリと食べてしまうのだけれど、何だか2枚でお腹がいっぱいになってしまった。
15年を感じる新旧入り交じるセトリに熱くなりながら、窓の外の紅葉を眺めたりしていた。
Twitterを見たりもしたが、家にWi-Fiを引き直したタイミングでスマホの契約ギガ数を半分にしてしまったので、通信量に気を付けなければならないのだ。
「さわれない歌」や「プログラムcontinued」の歌詞が不覚にも今の自分に重なったりして、思わず涙ぐむ。
身バレ防止と体調不良の言い訳に買ったマスクを開けつつ、カメラの設定を調整した。
寝坊したせいで手土産を買う時間がなかったので、着いた先の駅で買うことにした。
大きな駅には大抵デパ地下があるのだ。
どこの百貨店にも入っている無難なお菓子屋さんのなら、誰からとも分からないし、こちらで買ったこともバレないだろうと思った。
名古屋土産を持って行くのは、「私、参上!」と宣言したようで面目もクソもないからだ。
私は皆に迷惑を掛けて、何もかも途中で投げ出したのだ。
ホイホイ顔を出していい人間じゃない。
それをまた思い出して、本当に行っていいのかとまた不安になったりもした。
それでも、現地まで行って無理だったら引き返せばいいのだ、と自分に言い聞かせ、隣の座席を使って膝を抱えるなどした。
そうこうしてるうちに半分くらいを過ぎたので、何億光年ぶりに化粧をした。
揺れる車内も何のその、眉マスカラからアイラインまできっちりやってやった。
そのあと、人目も気にせずタッパーの即席弁当を食べた。
全然満足した。
よく考えればご飯に肉と野菜(梅)、ということで三大栄養素は保持されているのだ。ははは。
駅に着いたのでお菓子屋さんを探したが、ついつい限定のお洒落可愛いお菓子屋さんを発見してしまい、お手頃だったので思わずそこで購入してしまった。
パッケージが可愛いのに弱いのだ、戦略にまんまと飲み込まれている。
これで包んで貰えばきっと可愛い包装紙で可愛い手提げに入れてもらって、安物には見えないはず!と思ったら思いっきり伊勢丹の紙袋に入れられ、逃げも隠れも出来ない「現地で買った手土産」に成り下がったのだった。
乗り継いだり歩いたりして、現地に着いた。
当日券販売所が分かりづらく、もたついた。
運営のスタッフも配置されておらず、ああ、この業界は本当にまだまだだなあ、なんて思ってしまう、何の立場なのか。
関係者入口に見慣れた男性がいた気がしたので、どうにか気づかれませんようにと下を向いて入場した。
なるべく関係者がいない反対サイドに陣取りたかったのだが、あいにく封鎖されていたため行き場を失い、斜め前という微妙な位置に座った。
本当は写真を撮るならもう少し近い位置が良かったのだが、関係者と正対する形は本当にしんどい。
できるだけ目立たない所に座った。
が、やはり人口が少ないので呆気なく捕まった。
それでも他の人たちとは会いたくなくて、というか合わせる顔も無いので、終わったらすぐに会場を出た。
出口のところにも誰かいた気がするのでバレませんように、と願って顔を伏せて出たら、後ろから別の子に呼び止められた。
マスクを深くしてもバレてしまったらしい。
最後まで気にかけてくれてた年下の子だったので、何だかお礼も上手く言えなくて、先輩らしい言葉もかけれなくて、申し訳ないばかりで、複雑だった。
でも覚えていてくれてありがたかった。
陽キャラ強いな、と思った。
本当に無礼なのは承知だが、大した挨拶もせずに帰った。
高速バスの時間があるので、と謝罪の連絡は入れたが、嘘だ。
紅葉シーズンの今、日曜の夕方はもう予約でいっぱいだった。
私が会っても何も話せないので、また会ったら芋づる式に他の人と顔を合わせることになるので、帰りは会わないと決めていた。
帰りは4回乗り継ぎ、鈍行で帰った。
50分触れなかったのは辛かったが、撮った写真の整理をしていたらあっという間だった。
帰る途中、行きと同じく聴いていた舞洲のプレイリストで「今日が辛いから 明日も辛いままなんて思うな」という乱暴な歌詞に泣いた。
「負けない どうせ君のことだから」にも泣いた。
優先席でおじいちゃんおばあちゃんに気付かれなくて良かった。
他に立っている方はいなかったので座ってしまっていたのです。
UNISON SQUARE GARDENの曲は、乱暴だけど必ず信じてくれる曲が多い。
信じてなければ「どうせ君のことだから負けないだろう」なんて書けないし、「何かできることがあるとしても この手は差し出さない」なんて書けないし、「いっせいのせ で魔法も使えるよ 君は自由なんだから」なんて書けないし、「味方にはなれないけれど ねえ 挫けていいんだよ 秘密基地で会う約束をしよう」なんて書けないし。
ずっと近づき過ぎないで ちょうどいい温度感であってくれる。
人生の辛い時期に大好きなバンドを聴くのは避けてきた。
後々、曲に私の情けない印象がついてしまうのが嫌だったからだ。
だけど今日は物凄く田淵の歌詞が冬のトイレで水がささくれに滲みるレベルで痛かったし、きっと彼本人が今の私のような境遇のために書いたわけではないのは確かなのだけれど、こうした乱暴だけど嘘のない距離感が、一周回って誰だって無敵なのだと煽られているような気がしていて、いつだって好きだ。
隣のおじいちゃんは紙袋いっぱいに大根や水菜を抱えていて、お友達とキャベツさん太郎を摘んでいた。
帰ってきた名古屋駅はクリスマスムード一色で、駅前の電飾が眩しく、心は濁った。
家には19:30頃についたので、関ジャニ∞の丸ちゃんが出るという鉄腕DASHを見ながら荷物を片付けてお風呂のお湯を溜める。
DASHはゲストが来てもゲスト扱いせず、編集でも冒頭の引きやCM跨ぎに使わないので、本当にヌルッと出てくるから気を緩めたらいけない。
松茸の初物が見つからず、早朝ロケにも関わらず尺は短かった。
お風呂が溜まったので入ろうとしたらイッテQが生中継だと言うので、冒頭だけ見た。
昨日せっかく溜めたお湯を冷ましてしまう失態を犯したので、イモトの結婚相手はTwitterで見ようと思った現代っ子である。
イモト結婚おめでとう。
放送後、事務所から公式で出たコメントに「彼が何でも受け止めるので自分でも知らない人間イモトが生まれ、私自身おかしく愛おしいのです(ニュアンス)」と言っていて、とても最高だなと思った。
石崎Dとはもう何もかも見せ合ってる中で、自分自身でさえ知らない自分が飛び出し、そうした新しい自分でさえ笑えて愛おしくなってしまうなんて、これ以上の幸せはあるのだろうか。
どうかお幸せに。ロケで2人とも身体を壊しませんように。
いい夫婦の日ブームで一番好感度高かったな。
オードリー若林の結婚より良かった、個人的には。
夕飯は昨日の残りのトマトソースにまたチキンを焼いてぶっ込み、更にパスタを茹でて和えた。
ミートソースパスタにしようと思ったら手分量で茹でたパスタが多すぎたので、何ちゃってナポリタン風にしたのだ。
ミートソースは乗せると量が少ないが、混ぜると麺が赤く染まって味も広がるので節約になる。何のだ。
今思ったが、ただの玉ねぎのみじん切りとトマト缶なので、ミートは入っていなかった。ミートソースじゃねえわ。
あと白菜と人参のだし煮の最後をよそって、グランメゾン東京を見た。
視聴者の大多数が料理人ではないので一気にセリタクンの味方になったが、彼も彼でネジの外れた努力家だったので、ポカンとした。
というか専門ライターをホールに雇うという、よくよく分からない戦法は何なんだ。
仕事における人事異動が桁外れに常識外なんだけれど、どこまで料理業界で普通なのだろうか。
普段スカポンしてるけど実はみんな桁外れの腕を持つ料理人だって事はよく分かったけど、店を辞める移籍するが数日間隔で行われてて、いくら日曜劇場のストーリーを劇的にしたいからって人の人生をめちゃくちゃにすんじゃねえ!みたいな謎の気分になっている。
例のホテルはたった数日でビュッフェの責任者とデザート担当失っててんてこ舞いどころじゃないじゃんね…?
脚本の黒岩さん、大学卒業後即作家ってことは一度も会社を経験したことないのかあ…と思ったけど、これだけ長いこと作家やっててそんな無知なことないですよね…御都合主義かしら。
あと演出の中に一度お仕事させてもらったことのある人がいてびっくりしました。
そうこうしてるうちにこんな時間になって、1時間半もたらたら書いている訳です。
私は今日、結局何か変わったのか分からない。
向こうで何かが吹っ切れた訳でもないし、笑って話せた訳でもない。ほぼマスクで顔を隠してた。
解決策もまだ見えないし。
だけど、行って良かったとは思える。
行かないでウジウジ悩んでいたより、行って良かった。
あと、やっぱり私はああいう場所が好きだと思った。
あの場に入れないことが悔しかった。
けど、私はもうあの場に立てないなとも思った。
頑張らなきゃいけないことを間違えていたような気がする。
私は本当に何も分かっていなかったのだ。
これからどうしたいとかはまだ分からないし、たった1日で劇的に何かが変わった訳でもないけれど、私の中でだけ、小さな一歩というか、ずりっと右足を滑らせたくらいの距離で、進んだかもしれない。
あとは年に一度くらい会う幼馴染から連絡が来て、心が救われた。
彼女は何故あんなに嘘がないのだろう。
痒い言葉だけれど、太陽のようだった。
周りに人が集まるのがよく分かる。
今日はびっくりして既読スルーしてしまったから、ラインを返さなきゃな。
親からのもそうだ。
あと手紙を書く。薬局に行く。
床の段ボールを片付けたい。
あといい加減出窓のカーテンを買いたい。
今日頑張ったので、明日はゆっくりしよう。
FGOはすっかり忘れてたので、危うくログボをとり逃すところだった。
開いてゲットして即終わった。
寝よう。
よくがんばりました。